About Rinpa 琳派について

凛葩の宿を飾る「琳派」の作品。
日本の美のひとつの頂点を極め、海外の作家にも大きな影響を与えた「琳派」とはどのような流派だったのでしょうか。
ここでひも解いてみましょう。

1琳派の特徴

大胆な構造と高いデザイン性

「琳派」とは、桃山時代後期に興り近代まで活躍した同傾向の表現手法を用いる造形芸術上の流派および美術家・工芸家らやその作品を指します。

平安時代の王朝文化を描いた大和絵の伝統を基盤とし、鮮やかな色彩や金泥を巧みに用いた装飾的な画風が特徴です。 一方で、一度、塗った場所に、乾かないうちに色をたらしにじませる「たらし込み」など繊細な技巧も用いられます。
伝統美を追求しながらも斬新かつ大胆な構成は、現代の日本美術やデザインの世界にも大きな影響を与えています。

2琳派の継承

呼応する才能

琳派は「私淑」という形で継承されてきました。
「私淑」とは、血縁や師弟関係ではなく、作品にインスパイアされた絵師が、尊敬の念を持って模写することです。
各時代の絵師たちは自分の持ち味を活かしながら、先人たちから受け継いだ「琳派」の美を受け継いでいきました。
その自由な気風は今なお人々を惹きつける大きな要素となっています。

主な琳派作家の系譜

凛葩の宿で鑑賞できる琳派作品の作家たち

  • 酒井 抱一Sakai Houitsu(1761~1829)
    武家に生まれ、俳諧、能、茶、書画を嗜むも37歳で出家。写生画、浮世絵、土佐派、円山派などの諸派を遍歴したのちに出会った尾形光琳の作品に傾倒した。文化文政期の江戸の粋人らしい繊細な感覚と鋭敏な情感を織りまぜた、情豊かでのびやかな画風が特徴。
  • 鈴木 其一Suzuki Kiitsu(1796~1858)
    酒井抱一の内弟子として早くから師の作風を学び素直に継承し、抱一の代筆をするほどの実力者。師の没後は明快な彩色や構図による独自の様式を確立した。抱一の優雅で繊細な画風に対し、鋭敏で斬新な画風とモダンな感性は近代の日本画ともつながり、近年特に人気を集めている。
  • 池田 孤邨Ikeda Koson(1801~1866)
    書画の鑑定に優れ、茶道を好み和歌に通じた教養人で、酒井抱一の工房で、内弟子として鈴木基一とともに中核を成した一人。晩年に出版した本は絵手本として使用されたほか、西洋に渡り装飾美術の隆盛に寄与した。近代日本画を先取りするような新鮮な作品も多い。
  • 神坂 雪佳Kamisaka Sekka(1866~1942)
    東京遷都、西洋化でとまどう明治時代の京都で琳派の復興に取り組み、日本の工芸界に多大な影響を与えた人物。手がけた作品は漆器、陶器、染色品の意匠図など多岐にわたる。伝統を踏まえながら大胆で新しい装飾美を追求した作品は、当時海外で高い評価を受けた。近年その高いデザイン性が日本でも再評価され、琳派最後の巨匠として注目されている。

鑑賞場所一覧

王朝文化の粋が集まった京都には琳派の作品を鑑賞できる場所が今も数多くあります。

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